佐賀のエッフェル塔に上る

佐賀のエッフェル塔
佐賀のエッフェル塔
 


 エッフェル塔は、1889年、パリで行われた「第4回万国博覧会」のために建造されました。高さ320メートルの塔です。
 それから11年後、再びパリで大規模な万博が開催されることが決まり、エッフェル塔をリニューアルする計画が立ちあがりました。

エッフェル塔
エッフェル塔(1929年)


 なかでも、エッフェル塔の建造に携わったステファン・ソーヴェストルは、塔の両翼に新たな2塔を付け足す案を思いつきます。その完成図が下の画像。

 
エッフェル塔改造予想図
Google Arts & Cultureより


 結局、改造案は幻となりますが、このエッフェル塔の15分の1モデルが、佐賀県神埼市で再現されています。高さ22メートル、使った鋼鉄は51トンにものぼります。

 このエッフェル塔を作ったのは、板金塗装会社を経営する馬場憲治さん。
 馬場さんは、1982年、別の場所に高さ17メートルのエッフェル塔を作っていました。こちらは4年がかりで1680万円かけた大作です。
 しかし、吉野ケ里遺跡が発掘され、公園整備計画によって立ち退きが決まります。

 現在地に移転し、5回ほど組み直し、7年半かかって2001年に完成。制作費はやはり1700万円ほどです。

 その後、馬場さんは移動式の「黄金の茶室」や、1867年のパリ万博に出品された薩摩焼の模造品、体長3メートルの鉄製ゴジラ、介助なしで階段を上れる車イス、シャボン玉製造機など、さまざまなものを作ってきました。
 プロペラが回る実物大のゼロ戦は、映画『永遠の0』の撮影にも使われています。

 佐賀のエッフェル塔は、2013年、一度解体され、さび落としなどのメンテナンスが行われました。
 修復後のエッフェル塔に行き、最上部まで登頂してきたよ(もちろん許可もらってます)。


佐賀のエッフェル塔
真下から見上げる(左下にハシゴ)


佐賀のエッフェル塔
1段目


佐賀のエッフェル塔
下がハシゴ。穴をくぐって上方のハシゴに移動。左上は電飾用のコード


佐賀のエッフェル塔
2段目から上を見上げる。このあたりからけっこうビビってくる


佐賀のエッフェル塔
頂上までもうすぐ。カメラ落としそうでやばい


佐賀のエッフェル塔
頂上に到達。けっこう風も強い


佐賀のエッフェル塔
頂上付近からの眺望。足踏み外しそうで、かなりビビリながら撮影


 芸術の素養もある馬場社長は、「最終的には鉄塔の下にパリの町並みを描いて、頂上から見下ろしたい」と語っており、そのパワーには感嘆するのでした。


制作:2016年12月18日


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