雅楽について
 雅楽とは、日本古来の歌と舞が大陸音楽の影響を受けて成立したもの。平安時代中期(10世紀)に完成しました。
 
 雅楽には

1 国風歌舞(くにぶりかぶ)……日本固有の古楽に基づく神楽、倭舞(やまとまい)、東游(あずまあそび)、久米舞、五節舞(ごせちのまい)など。
2 大陸系の楽舞……中国・中央アジア・インド起源の唐楽(左方)と、朝鮮・満州起源の高麗楽(こまがく・右方)
3 歌物……大陸音楽の影響を受けて平安時代に作られた催馬楽(さいばら・歌詞は民謡)と朗詠(歌詞は漢詩)

 の3つあって、いまでも宮内庁式部職楽部が、宮中の儀式や饗宴、園遊会などの際に演奏しています。昭和34年以降は海外公演もしているそうな。

 今回の「御即位十年記念 春季雅楽特別演奏会」で演奏された演目は
●国栖(くず)の古風(いにしえぶり)
●悠紀(ゆき)地方風俗舞
●主基(すき)地方風俗舞
●久米舞
 で、平成2年の大嘗祭で演奏された国風歌舞の再演。

 ちなみに写真をアップした久米舞は、神武天皇が作ったとされる歌詞に舞をつけた日本最古の歌舞。752年の東大寺大仏開眼供養の時にも演奏され、室町ごろ廃絶。江戸時代に再興されましたが、現在の物は古体そのものを復活させたわけではありません。