1910年代フランスの風刺雑誌が見た飛行機

恋の夢 1910年7月2日号

1894年に創刊されたフランスの風刺週刊誌『Le Rire』(=笑い)は、1971年に廃刊となるまで、長く人気を集めた雑誌です。
ちょうど創刊時にドレフュス事件(フランス陸軍大尉のスパイ冤罪事件)が起き、その流れで閣僚や軍人は頻繁にターゲットとされました。

空飛ぶ時代 1910年8月6日号

20世紀初頭は、フランス庶民が裕福になり、余暇が増えた時期で、雑誌の購入者も右肩上がりとなりました。『Le Rire』は第1次世界大戦中に人気雑誌としての地位を確立しますが、ほぼ同時に、不穏な世相を受け、暗い漫画が増えていきます。

戦争 1915年11月20日号

未来予想図がちらほら載っているのは確かなのですが、多くは風刺で、当時の時代背景を知らないとまったく意味がわかりません。そこで、未来予想とはやや異なりますが、当時、登場したばかりの飛行機がらみのものを掲載しておきます。1914年の大戦勃発以降、暗い飛行機漫画が増えていくのもポイントです。

なお、出典はフランス国立図書館のオンラインデータベース「ガリカ」より。

墜落 1917年6月23日号
飛行場 1917年11月24日号

1901年のフランスから見た未来

フランスの雑誌『L’ASSIETTE AU BEURRE』は、1901年から1912年までパリで刊行された風刺週刊誌です。表題を訳すと「バター皿」で、これは「うまい汁」という利権などを意味する俗語です。
1901年の特集「A nous l’espace」(私たちの宇宙へ)には、さまざまな未来予想図が掲載されています。

以下の画像はフランス国立図書館の電子図書館「ガリカ(Gallica)」から転載しました。

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上は空中バー、下はパリグランプリ(空中レース)

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1890年代のアメリカが見た未来

有名なアメリカの週刊誌『LIFE』は、1936年11月にグラフ雑誌となりますが、もともとは1883年に刊行された漫画入りの雑誌でした。
初期から、さまざまな漫画が掲載されましたが、なかには未来予測図と呼べるものも散見されます。
そこで、グーグルブックスの公開分から画像を公開しておきます。

まずは「カネさえあれば、子供たちがいい空気を吸えるのに」(1891年7月9日号)

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「近未来のニューヨーク」(1893年1月5日号)

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「未来の戦争」(1895年2月28日号)

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「20世紀のナイトクラブは女ばかり」(1895年6月13日号)

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「ニューヨークの長屋」(1895年6月13日号)

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「われわれが空を飛ぶとき」(1896年8月13日号)

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最後は、「マスコミによって犯罪(crime)や堕落(filth)、スキャンダル(scandal)が垂れ流される時代がやってくる」(1896年9月17日号)

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