
(1) 最初に「私がこれまでうまく催眠させたのは、だいたい君のようなタイプの人だ」 と言うと、被術者には「それでは私はすぐ催眠される」との予期作用が起きる。 (2) 次に目を閉じさせ、いろは48文字を繰り返し繰り返し暗唱させる。時間は5分か10分で充分。これは雑多な念慮を追い払って心を平静にさせるためである。 (3) 被術者の目よりも少し高く、ちょっと仰ぎ見るくらいの場所に、彩色したものか輝いている球体をつるし、凝視させる。このとき「なるべく目を大きく開け」と命令する。 10分もすれば、眼球は涙が出て湿り、まぶたは重くなる。 すると、凝視している物体を動かせば、眼球もそれに合わせて回転するようになる。 (4) 続いて「目を閉じて眠れ」「疲れた」「眠くてたまらない」と言いながら、両手で頭上から腰のあたりまでなで下ろす。 これで催眠状態になる。 (5) さらに「もう眠った」「もっと深く眠る」と後頭部を数回強く押しながら、何度も念を押す。 ここで「もう目を開けることはできない」「手も足も自分では動かせない」と繰り返せば、催眠完了。 (6) 被術者が歯痛で悩んでいれば、「もう君の歯痛は直ったから、今後、再び痛くなることはない」と言えばその通りになる。 被術者が寝小便で困っていれば、「寝小便は直ったよ。これから寝小便することは決してない」と言えばその通りになる……。 |
