燃料電池車で地球温暖化と戦う?

水素販売
こちらで水素を販売中



 アメリカ・カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は、2006年11月に再選されましたが、実はその半年前の世論調査ではずいぶん苦戦していました。当時の世論調査で知事再選を「支持する」が37%、「支持しない」が47%。

 シュワルツェネッガーの政策ってけっこう意味不明で、その最大のものが「地球温暖化と戦う」というやつ。
 シュワルツェネッガーはカリフォルニア州の温室効果ガスの排出量を、2010年までに2000年レベルに、2020年までに1990年レベルに低減させると宣言しています。
 そこで、知事はクリーンエネルギーとして期待される太陽発電に注目。補助金を出すことで、「ソーラー・パネル付き屋根100万構想」なんて言ってますが……シュワちゃん大丈夫かなぁ。



 で、太陽発電以上に力を入れてるのが、究極のクリーンエネルギーとされる燃料電池です。燃料電池は発電に水素と酸素しか使わないので、廃棄物は水のみ。しかも「燃焼」しないので、効率がいいとされているのです。
 実際、2006年3月には、燃料電池車の試験を実施している日本の「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」が、燃料電池車はハイブリッド車より発電効率が高いと発表しています。
 それはそれでいいんだけど。
水素ステーション
日本でも水素販売中
(JHFCの一環でオープンしてる水素ステーション)

 
 シュワちゃんは、第1期知事就任直後から、州内に燃料電池車用の水素スタンドを150〜200は作るとかいう「水素ハイウェー」構想をブチあげていました。
 当時、俺はすごいとか思って感心して、実際にカリフォルニアに見にいったんですよ。

水素ステーション 燃料電池車
カリフォルニアの総本山では、燃料電池車の試乗もできます


 現地では俺も燃料電池車に乗ってみましたが、ハイブリッド車なみに静かで乗り心地はいい感じでした。
 アメリカでは市民の関心は日本より高い感じでしたが、しかし、その後まったく進展したという話は聞きませんな。やっぱりすぐには実りの出ない「環境」だけじゃ、有権者はあんまり支持してくれないんでしょうか??
(余談ながら、小泉首相も官邸に燃料電池車を導入しましたが、その後の話も聞きませんな) 

 燃料電池は今では中国でも開発が始まっていますが、基本特許はカナダのバラード社が持っています。2006年3月、アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)とトヨタの燃料電池車の共同開発が打ち切られましたが、たしかに、1台1億円とも言われるコストは高い壁になっています。
 はたして究極の水素エネルギーの勝者は誰かな? とりあえずシュワちゃんは、地球温暖化に勝てそうもないけれど……。

燃料電池車 燃料電池車
日産の燃料電池車はバラード製を使用


燃料電池車
こちらトヨタは独自開発(ホンダも独自開発)
 

 余談ながら、車だけでなく、2006年4月には、JR東日本が世界初の燃料電池列車の開発を発表しました。65キロワットの燃料電池2個で、時速100キロ走行が可能だとか。技術開発が楽しみですな!



 さて、以下に本サイトの「地球温暖化」に対する見解をまとめておきます。


南極半島の「ラーセンB」棚氷が崩壊
2002年3月5日、南極半島の「ラーセンB」棚氷が崩壊
(米国雪氷データセンターのサイトより転載)

 
 今ではちょっと信じられませんが、25〜30年前は「地球温暖化」ではなく「地球寒冷化」が騒がれていました。
 たとえば当時の雑誌の記事のタイトルには次のようなものがあります。

●「BBCが流した『新氷河期迫る』説の恐怖」(『週刊サンケイ』1974年12月12日号)
●「氷河時代は来るのか ヨーロッパやニューヨーク市が氷河に埋もれるとき」(『文藝春秋』1977年4月号)
●「ついに小氷河期に入った!北半球の雪氷面積が急増中」(『週刊現代』1980年9月18日号)


 こんな内容の記事はそれこそたくさんあって、逆に「温暖化」の記事はゼロとは言わないまでも、ほとんどありませんでした。地球は何万年単位で気候が変動するんだから、たった数十年で気候が変動するかよ……と思って、俺としては最近の地球温暖化説をなんだか嘘くさいなぁと感じていました。
 
 また、地球温暖化と二酸化炭素の因果関係は現在でも証明されていません。
 1つの根拠として、まずは朝日新聞の記事を紹介しておきます。

《(米国立ローレンス・リバモア研究所の大気科学者H・W・エルセサー)博士によると、いまの環境報道は、増える二酸化炭素の温室効果で地球が温まって、悪いことが起きる話ばかりだという。
 だが、二酸化炭素の増加が近年の温暖化の原因だという証拠はない。地球の歴史を振り返ると、温暖化が先で、その結果、二酸化炭素が増えているふしもある。(中略)
 この問題の報道は、気候変動のようにゆらいできた。1970年代は「地球寒冷化」の報道が大勢だった。当時から、別の見方として「温暖化」説があった。それが80年代なかばから主流になったのだが、寒冷化の要因がなくなってしまったわけではない》(朝日新聞1989年11月8日)


 もう1つ。こちらは環境省のサイトより。同じ文書を気象庁でも公開中。

《全球年間平均の成層圏の寒冷化が過去20年間に起っており、それは大部分、観測されている成層圏オゾン層破壊、ならびによく混合された温室効果ガスおよび水蒸気の増加に帰せられる。以前のアセスメントにも述べられているように、下部成層圏が寒冷化すると地球全体の気候システムは寒冷化することになる》 (オゾン層破壊の科学アセスメント2002)

 このような根拠で、繰り返すように俺は地球温暖化をちょっと疑っていたのです。
「大国の意志によって、冷戦終結後に地球は温暖化することに決まった」という噂話もあるわけだし。もちろん、すべてがウソだったり陰謀だったりとは思いませんがね。

 そんな俺でしたが、NHKスペシャルの「気候大異変」を見たり、アメリカ元副大統領アル・ゴアの『不都合な真実』を読んだことで、一時、やっぱり地球温暖化は間違いないのでは? と考えを改めました。

 『不都合な真実』には、

《1970年代に出された「世界は新しい氷河期に突入する危険があるかもしれない」という懸念を表明した記事はニューズウィークが書いたもので、学術雑誌では1回も書かれたことがない。さらにそのコメントした科学者自身がすぐにその発言を訂正し、自分の不用意なコメントが間違っていた理由を明確に説明している》(要約引用)

 とあって、なんのことはない、たった1度の記事がなんの検証もされることなく、拡大再生産されていたことがわかります。

 俺の中ではこの本ですべてのナゾが氷解した気分で、とりあえず地球温暖化については肯定する立場を取っていました。

 その後、『不都合な真実』を批判する本も多く出版されました。反論としては、

 ●キリマンジャロの雪が減ったのは、解けたのではなく蒸発したのだ。これは周りの木を切ったため湿度が低くなったからではないか。またチャド湖の水が減ったのは灌漑のせいだ(『現代思想』2007年10月号、伊藤公紀氏の発言)
 ●地球温暖化は1998年に停止。現在では南半球は寒冷化してる(『地球温暖化は止まらない』)……などなど

 その後、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が採用した地球温暖化の有力な証拠データに捏造の疑いがあることが判明しました。
 まったくもって環境問題の真偽はよくわかりませんな。
 いずれにせよ、地球温暖化に対する政治的な思惑は厳然とあるわけで、そのあたりのことは『幻の水素社会』という本が詳しいので、ぜひ一読してみてね。    


更新:2008年5月7日

<おまけ>
 NHKスペシャルでは、気候の変動をスーパーコンピュータを使って計測していました。それは日本の「地球シミュレータ」です。
 地球シミュレータは、1秒間で40兆回の計算(40Tflops)ができ、運用開始した2002年時点で世界最速のコンピュータでした。2006年11月の世界ランキングでは14位となっていますが、大気や海洋や地球内部の変動をシミュレーションするには最高のコンピュータなんですよ。
 そんなわけで、横浜市の海洋研究開発機構地球シミュレータセンターに行って現物を見てきたよ。

海洋研究開発機構地球シミュレータセンター
これが全景

地球シミュレータ
そしてこれが地球シミュレータだ!

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