今こそ撃てと宣戦の
大詔(みこと)に勇むつわものが
火蓋を切って押し渡る
時、12月その8日
マレーにつづくルソン島
快速部隊の進撃に
鉄より固き香港も
わが肉弾に砕けたり
春真先に大マニラ
陥して更にボルネオも
迅速(はやて)の如き勢いに
なびくジャングル椰子の浜
黒いスコール火の嵐
戦車も唸る赤道下
道なき路をひた押しに
焔とすすむ鉄かぶと
60余日の追撃に
白梅かおる紀元節
シンガポールを撃ち陥し
大建設の日のみ旗
南十字の空高く
桜とまがう落下傘
若木の花の精鋭が
手柄はかおれパレンバン
ビルマもなんぞ濠州も
わが皇軍の征くところ
電波は躍る勝鬨に
朝日かがやく大東亜
(昭和17年3月20日発売)
あの日旅順の閉塞に
命捧げた父祖の血を
継いで潜(くぐ)った真珠湾
ああ一億はみな泣けり
還からぬ五隻、九柱の
玉と砕けし軍神(いくさがみ)
凍る海から赤道の
南へかけて波万里
艦旗は競う制海の
ああ伝統の海の民
マレー ジャパ沖 さんご海
英蘭今や影もなし
水漬く屍と潔く
散りて栄えある若ざくら
見よ空ゆかば雲に散る
ああ壮烈の海の鷲
爆弾抱いて体当り
微塵に砕く敵の艦
進めば遙か印度洋
世紀を讃う気を澄みて
微笑む南十字星
ああ大東亜 光さす
無敵の誇り くろがねの
聴け艨艟(もうどう=軍艦)の旗の風
(昭和17年7月20日発売)