長良川河口堰


なんて無粋な建造物!!


 平成7年(1995)7月6日から本格運用を開始した長良川の河口堰。あれから5年、報道によると、やは り漁業は壊滅的な打撃を受けているようです。ちなみに、水資源開発公団中部支社発表のサツキマス遡上状況(38km地点の漁獲量)は以下の通りで、明らかに減少しています。
 ●平成6年895尾●平成7年385尾●平成8年950尾●平成9年863尾●平成10年655尾●平成11年278尾

 なお、河口堰推進派が絶賛する「魚道」はこれ。


左岸呼び水魚道と、右岸ロック式魚道(閘門兼用)




 このあたりは、確かに昔から水害に悩まされてきたんですが、あの清流をボートで下った身としては、やっぱり納得のいかない河口堰なのでした。


治水神社
宝暦5年の治水工事(薩摩藩が請負った油島千本松原締切り工事)で犠牲となった薩摩義士を祀る神社。昭和13年築造。


 参考までに、河口堰パンフ「川・人・いのち」(水資源開発公団長良川河口ぜき管理所発行)掲載の「水害のない環境づくり」という文章は以下の通り。

昔から木曽川三川(木曽川・長良川・揖斐川)は分流工事や堤防強化、さらにダム建設などの治水工事がなされてきました。しかし長良川は、ダムを造る場所が少ないことから一旦大雨が降ると大洪水となって周辺の人々に水害を与えてきました。このため長良川の川底を掘り下げ、大洪水が来ても水を低く流し、水害が起きにくくすることにしました。一方、長良川の川底を掘り下げると、洪水は安全に流せるかわりに塩水が今までよりも上流にさかのぼってきます。そして、長良川から取っている水に塩分が混じったり、周辺の田畑にも塩分が入り、稲や野菜に悪い影響をあたえることになります。長良川河口ぜきは、このような悪い影響が出ないよう、ふだんはゲートを降ろし塩水のさかのぼりを止め、洪水のときには堤防より上にゲートを上げて洪水を安全に流します。