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上からペンタックスカメラ博物館、船の科学館、交通博物館、交通科学博物館、逓信総合博物館、たばこと塩の博物館


どこにも残らない日本の技術の歴史

 本サイトは、大阪万博の跡地に建てられる予定だった「国立産業技術史博物館」を記録に残すべく、2009年5月に立ち上げたものです。

「国立産業技術史博物館」とは、文字通り、産業立国ニッポンの技術の歴史を保存するため、大阪府などが誘致活動をしていた国立の博物館です。1970年代後半から計画され、30年以上にわたって貴重な資料が集められてきました。

 ところが、2009年3月、予算難のために2万3000点以上の資料がすべて廃棄処分になってしまいました。いくらなんでもひどすぎる……そう思い、なんとか記録を残そうと思ったのです。

 具体的な収蔵物は別項に譲りますが、一部を紹介すると以下のようになります。

●江戸時代の木製クレーン
 江戸時代末期、鋳物作りで使われた木製クレーン。奈良の大仏を鋳造した子孫の家に残っていたもので、世界唯一とされる。長さ約6メートルで、人力で1トン近いものが動かせました。

●大砲工場の工作機械
 大阪の砲兵工廠(大砲などの工場)で使われた工作機械。陸海軍が欧米から大量に買い付けた機械をモデルに、国産が作られていったのです。

●戦前のクギ製造機
 杉や竹の弾力を利用した釘の製造器。針金を通してハンドルを回すと、大きな音がして完成する。

●関西電力の火力発電設備
 約70万キロワットという国産初の巨大発電機。昭和初期に稼働を始め、関西の電力需要の3分の2をまかなった関西電力尼崎第1、第2発電所の設備。

●クレヨン製造器
 子供の頃お世話になったサクラクレパスの製造機械。3つのローラーが大理石で出来ていて、ロウを成型するときに温度を下げてくれる。

●英文活字製造器
 毎日新聞社が使っていた英文活字の製造器。わざわざ鉛を溶かし込んで文字を作ったのです。

●宇治茶の製茶機械
 従来、手もみで作っていたお茶の、初めて作られた機械揉み機。お茶をぐるぐるまわして蒸しながら荒揉みするのです。

 これら貴重な遺産のうち、いくつかはよその博物館などに移管されましたが、ほとんどがスクラップになってしまいました。そこで、バーチャルながら、その記録を残そうと思ったわけです。

 その後、経済情勢の悪化にともない、企業博物館などの閉鎖が相次ぎました。 そこで、そうした閉鎖博物館の遺品も含め、ネット上に再現していくことにしました。 いうまでもなく博物館にはいろいろな種類がありますが、基本的には、産業や技術系のものを中心に再現していく予定です。

 本サイトは「探検コム」という個人サイトから派生したもので、あくまでサブ的な位置づけです。しかし、探検コムのデータが膨大になりすぎ、ちょっと収拾がつかなくなってきたので、技術史に関する部分をまとめる意味合いもあって独立させました。

 なお、僕自身は機械や技術の専門家ではないので、間違いや新情報などがありましたら、ぜひご教授ください。

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