明治32年(1899)に発表された『鉄道唱歌』。「汽笛一声新橋を」でおなじみですが、全文読んだことのある人は少ないのでは? 実は『東海道』『山陽・九州』『奥州線・磐城線』『北陸地方』『関西・参宮・南海各線』の全5集に『北海道』やら『満韓』まであって、本当は日本中を巡る“地理教育の歌”だったんですね〜。
作詞は大和田建樹(たけき)。 曲はすべて2バージョンずつあるんですが、多梅稚(おおのうめわか)のものが一般的です。
もともとこの歌を作った出版社が倒産し、版権を譲り受けたのが楽器商の三木佐吉でした。三木は、列車の借り切りや音楽隊の演奏などの大宣伝を繰り返し、そうした努力のおかげで、この曲は大人気を博すことになるのでした。
人気を集めれば、パクられるのが世の習い。以後、さまざまな替え歌が流行るんですが……参考までに『鉄道笑歌』(『団団珍聞』明治33年12月22号)をどうぞ。
一 汽笛一声新橋を あまたの客は出かけたり あたまの網に積み上げる 棚の荷物は山をして
二 楽は上等寝台付き 二重回し(和服用の外套)の客ばかり 次は中等腰掛ける まだ身代のよい客よ
三 下等は安く品悪く 土方もいれば車夫もいる スリはどなたもご用心 笠は同者か講中か (以下略)
●東海道編1
(新橋〜岐阜)
●東海道編2
(大垣〜神戸)
●山陽・九州編
(神戸〜長崎)
●奥州・盤城線編
(上野〜青森〜上野)
●北陸地方編
(上野〜長野〜新潟〜金沢)
●関西・参宮・南海各線編
(大阪〜伊勢〜和歌山)
まだまだあるぞ!
●電車唱歌
(東京の電車めぐり)
以下、不定期掲載予定!